ところで、能登の住民が支援を断るのが独特の文化みたいな話もされてますけど、高齢者福祉とかホームレス支援ではよく聞く話ですよね。
— snow (@snow_gray_) 2024年4月2日
そこできちんと話を聞き当事者も納得する形で支援に繋げるのが現場で尊敬されるベテランの技みたいに言われてません?
私も独特の文化ではなくてよく聞く話だと思います。しかしその類似性を指摘するだけでは足りないと思います。
その支援を断る「きのどくな」「申し訳ない」等の心理というのは今の社会を生きる人としてまあ自然な考え方だと思います。その土台となる自立、自律やギブアンドテイク……それは人間本来が持っている心理とも大きく矛盾しないと思います。
そして、社会、人間心理に基づいたその考え方を否定せずに共感しつつ「困ったときには国やボランティアなどの支援を受ける」という選択ができる社会環境を用意するというのがまともな福祉を提供の在り方だと思うんですよ。ベテランの技などに頼らずに済むね。
でもね、今の社会はそれと逆行して、その社会、人間心理に基づいたその考え方を増幅させて、「困ったときは自分でなんとかする」みたいな福祉の削減の方に社会環境は整備されていってるわけですよ。
ここをどうにかしないと本当に社会は酷い方向に進むばかりだと思います。
コロナの感染予防対策で社会がアップデートされてパラダイムシフトが起こるかと思っていたけど、まさか弱者切り捨ての開き直りの方でパラダイムシフトが起こるとは思ってなかったわ。
今って大戦後で最も人が語る綺麗事と人の実際の行動が乖離してるんじゃないかな。と言うことは子供の「大人は汚い!」のギャップもさらに激しくなってるね?可哀想。
こんな社会で子供に綺麗事を教えて良いのだろうか。本音と同じ行動を取れる綺麗なナラティブをひねり出す技術でも教えてあげた方が良いんじゃなかろうか。
最後に。
当事者も納得する形で支援に繋げる……みたいのは声高なリベラル、左派が最も苦手とする分野だね。
一方で現場を支えてるだろう新自由主義者ではない保守やサイレントリベラルの人たちはそれをすることが可能だろう。
こういう社会派リベラル、左派と市井のマジョリティの人間性の違い、ギャップというのも、市井の反政権票の受け皿の不在に繋がっていると思ってる(声高なリベラル、左派が支持する政党は受け皿にならない)。