sozinkouのブログ

取るに足らないナニカが素人考えを綴る場所

フロンティア - 宇宙人はどこにいるのか?

なんかもう科学と言うよりオカルトとか自己啓発(人類啓発)の領域に入ってたような印象。

 

とりあえず「宇宙人が宇宙のどこかにいる」というのと「宇宙人或いはその探索宇宙船が地球に来ている」というのは大きく異なる。

 

「宇宙人或いはその探索宇宙船が地球に来ている」という前提に立つ場合、地球では系外宇宙の恒星まで無人探索を行うような技術どころか科学理論も全く確立できていない状態だから、宇宙人の科学力は現在の地球では全く到達不可能な領域に達していることになる。

逆に言えば、宇宙人の科学力をそう設定しないと宇宙人は地球に到達できていないことになってしまう。そして地球では理解不能な科学の残している不可解な痕跡を探そうとすることになる。私にはそれが不可解な現象に対するアプローチのバイアスになっているように感じられた。

オウムアムアについてはコズミックフロントでもっと科学的なアプローチによって加速現象について説明されたような記憶があるし(水素ガス?うろ覚え)、空軍の映像はブロッケン現象のようにも見えたけれど、なんかそういう普通の疑問を否定するような内容すら放送内にはなかった。

 

一方で、宇宙のどこかに宇宙人がいる前提は現実的だと思うし、その観測を試みるというのは科学的だと思う。

しかし、電波を観測するという話はあったけれど、これもまたコズミックフロントで取り上げられた恒星を横切る惑星食から自転、公転周期等の計算したり、惑星の空気を通った光のスペクトル分析による惑星の大気組成の分析から知的生命体の誕生可能性や高度文明の存在を探るといったようなアプローチは取り上げられず、尺も「宇宙人或いはその探索宇宙船が地球に来ている」よりも随分少なく感じられた。

 

あと、ボクは地球には生命がいるという時点で、宇宙における生命発生の確率はゼロでないことは証明されていると思っているから、宇宙での生命の発見がとりたてて人間に齎すものはないと思っている。やっと人類はその科学力まで到達できた!というような人類の自己愛を強く刺激するような出来事ではあるだろうけど。宇宙人とのコンタクトとなれば話は別で、それは大きなインパクトになるだろうけど。

 

あ、あとドレイクの方程式って、惑星が誕生してから発生した生命が高い知的レベルにまで進化する期間のパラメータがないのが気になるんだけど、それはなぜいらないの?確率的に収束して満遍なくイベントが発生しているという前提ということ?しかし、その期間が数億年とかそれ以上の単位で違ったら、生命誕生の惑星が十分に存在しない限りは、現実に発生するイベントにはそれなりのばらつきが生じるのでは?何か勘違いしてる?