子供に教えていて思ったことがあります。
それは、子供は情報の取捨選択が苦手だ、或いは、その発想が希薄だということです。そこで発達段階とその支援について考えてみました。
第一段階
子供は正しい情報だけの問題が解けるが、複数の情報(例えば算数の図形の中に問1を解く用と問2を解く用の2種類の情報が混在している)が混じっていると解けない。
→再近接発達領域の考えに従えば、大人が情報の取捨選択をしてあげる。
第2段階
子供は情報の取捨選択するという手段を覚えるが、上手く情報の取捨選択ができない。
→大人が情報の取捨選択の方法論を教えてあげる
第3段階
子供は上手く情報の取捨選択ができるようになるが、問題に必要な情報が足りないことに気がつかない。例えば、円の面積を求める問題で、半径ではなく、円周の長さが示されており、まずそれを利用して半径を出さなければならない。
→大人が情報が足りないことに気付き、それを補う過程を示す。
第4段階
子供は足りない情報を補うことができるようになるが、自分で仮説を立てて必要な情報を集めることができない。
→大人が仮説立てる→実証→仮説の修正or仮説の破棄&新しい仮説を立てる過程を示す。
第5段階
子供は仮説を立て、自分でその仮説を証明するのに必要な情報を集められるようになるが、その収集した情報が偏っている。
→大人が情報の偏りを指摘する。
ただ情報が偏らないように努めることは、逆に自分の集めた情報が偏っていないというバイアスにもなりかねない。人とバイアスとの関わり方については、改めて考える必要があるだろう。個人的には、偏る前提で自己診断系を時々動かすしかない(そのタイミングも重要)と思っている。