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枚方市の保育所、幼稚園、認定こども園の感染状況のまとめ - sozinkouのブログ

ここ1ヶ月ほど枚方市の市内における未就学児施設における新型コロナの発生状況という局所的で母集団の小さいデータから少し未就学児施設における新型コロナデルタ株について考えてみます。

 

未就学児施設において新型コロナが発生した場合、感染した児童が一定期間登園していない場合には、複数人の感染者が出ていません。

一定期間登園していないのは、保護者家族に発熱等の症状が出て登園していないか、単なる自粛が考えられます。その比率がどうなのかわかりませんが、前者も含まれていると考えるのが自然だと思います。

よって、保護者家族に発熱等の症状が出た直後コロナの診断未確定の段階で児童の登園中止というガイドラインが守られているとすれば、それはデルタ株においても感染拡大防止対策として成立している可能性はあると思います。

発症まで児童や職員が登園していた場合、極めて少ないデータですが1/3以上の確率で複数の感染者が出ています。そして、一部、濃厚接触ではない、接触者と思われる事例も見られます。乳幼児は現状でワクチン接種の対象ではありません。ワクチンによって守られていない弱者と言えます。デルタ株が乳幼児施設にできる限り持ち込まれないよう社会で守る努力が必要でしょう。

ここでは4つの対策について考えます。

最初に。乳幼児は接触する大人が限られており、園での子供同士の感染を除けば、保護者家族や保育士、教師、習い事の先生などから感染する場合がほとんどでしょう。そこで大人という表記はこれらの人を指すものとします。

A. 大人の症候性感染→乳幼児への感染。

これは上述したように、大人が発症した時点で児童を登園停止にすることによって一定以上の感染拡大防止効果があると考えます。

B. 大人の無症候性感染→乳幼児への感染。

まず大人が感染しない対策が必要でしょう。ワクチンやマスク等です。

しかしブレイクスルー感染が報告されている以上、無症状の大人の感染者を見つける努力は必要だと思います(無症状の大人から乳幼児に感染した場合、その乳幼児が発症するとしてもそれまでの2日程度施設内でウイルスを排出することになります)。

大勢の子供と関わる人間には定期的にPCR検査をするとして、せめて保護者等に関しても、濃厚接触者の定義に拘らずに広く接触者にPCR検査を実施するくらいはすべきと考えます。

C. 乳幼児の症候性感染→乳幼児への感染。

濃厚接触者の定義に拘らずに広く複数回のPCR検査を実施すべきだと考えます。施設の閉鎖期間をもう少し長く取る必要もあるでしょう。

乳幼児が発症していた場合、平均2日前程度から施設内でウイルスを排出していたと考えられます。発症まで平均6日と考えると、最初の乳幼児の感染発覚後、接触者は平均2日後にウイルスを排出しはじめ、平均4日後に発症すると考えられます。

つまり濃厚接触者の調査等を理由とした3日間の閉園では、現状ではPCR検査対象外の接触者が発症していないケースもあり得ます。また広くPCR検査をするとしても、検査のタイミングが早い場合、PCR検査で陽性とならないケースもあり得ます。

D. 乳幼児の無症候性感染→乳幼児への感染。

これは難しいです。乳幼児に対しても定期的にスクリーニング検査を行うくらいでしょうか。運が良ければ早期発見に繋がると思います。運が良ければ。ただやらなければその幸運が訪れない事も確かです。

子供が関わる大人を限定しましたが、スーパーやレジャー施設等にマスク無しで行く等のリスクが高い場合には、その対策も必要でしょう。難しい対策になるでしょうが。簡単なのはとりあえずマスクの着用やそもそも人混みに子供を連れて行かないという対策くらいでしょうか。

 

未就学児施設とは全く関係がありませんが、ここ2週の枚方市のデータでは、他の世代と比べて20代の感染者の減少傾向が著しいです。ここ最近の減少傾向のキーが20代であるとすると、20代前半の大学生やフリーターというのは、学業やアルバイト、家族等の様々な人、世代を繋ぐハブとしての役割を果たしやすい(バブル間の往来のより激しい)世代なのではないかと思うようになりました。

話は逸れますが、以前、吉村知事が大阪の3世代の同居率の高さを言った時に、東京も大差はないというような批判がありましたが、新型コロナの感染拡大に関して接触がポイントであるなら、純粋な同居だけではなく、同じ地域に住み生活圏を共にしている3世代家族を同じバブルを形成しているものとして捉えてみても良いと思います。

いずれにせよ世代の相関図などを書いて分析してみれば良いのでしょうが。そこまでは私には無理です。