「LGBT生産性ない」政務官・杉田水脈氏の差別的発言の遍歴 | 毎日新聞
これはLGBT差別っていうか、「生産性だけで税金の使途を決めてはいけない」「そもそも人を生産性だけで判断してはいけない」「子供は社会のために産むのではない（人を勝手に自分勝手な定義の生産性の歯車にはめ込むな」といったもっと根本の価値観がヤバい証拠だと思うけれど。
個人でLGBTQ+嫌悪するのは自由だし、その嫌悪感を表明するのは自由だと思うけど、その嫌悪感を社会で共有しようとしても、LGBTQ+を合理的に論理的に社会が差別する理由はない。LGBTQ+差別を正当化する理由はすべて結論ありきの屁理屈なのだ。
なぜそのような結論を設定するのか。
たとえば同性婚を認めれば国が滅ぶというような考えを持っている人の場合なら明らかだろう。
普通の感覚で言えば、異性愛は圧倒的なマジョリティだ。だから同性婚を認めても、国が滅ぶなんて結論には至らない。国が滅ぶほど社会は同性愛者で溢れていると思い込むには何らかの理由があるはずだ。まあここではその理由については言及しないけれど。
子供を産む産まないと生産性を結びつけた価値観が強く蔓延る社会では安倍晋三は総理大臣になれなかったかもしれない。こう例示すれば、偏った価値観で人を判断すると社会もまた不利益を被るかもしれないのだとわかるだろう。
